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hrstrategist’s blog

組織人事ストラテジストのつぶやき、業務連絡など。。

コストゼロで実現する究極の採用戦略は「CSR採用」である

採用 経営理念

 ご無沙汰しております(笑)。組織人事ストラテジスト 新井 規夫です。

 近頃更新が滞り気味で、ひとり反省しております。毎日は難しいにせよ、せめて週3日は書きたいなあ、と思っているのですが。。

 さてさて、いきなり「釣り」っぽいタイトルですみません(笑)。でも、実は本気なのです。

 9月1日(一昨日)の日経朝刊に、「大手から転職 成長を後押し」という記事がありました。内容はというと、

・あるベンチャーで、イケア・ジャパン出身の方が、「社員が尊重すべき会社の理念や行動指針を策定」等の施策を行った結果、「社員の定着率が改善し従業員は20人に倍増した。」

というものでした。

 イケア(IKEA)といえば、独自の経営理念を持ち、それに徹底してこだわることで有名な世界企業です。ビジネススクールのケースにもなっています(昔授業でやった覚えがあります)。おそらく、イケアでの経験から理念の重要性を実感し、ベンチャーにおいても活用した結果、採用・リテンションの成功に繋がったという事でしょう。

 これは、多くの企業にとって、非常に参考になる事例です。というのも、同じような成功事例をずっと以前にも私は聞いたことがあるのです。

 ちょうど10年前、あるセミナーで講演をされた某社長に、その後の懇親会でお話をさせて頂きました(当時の私はMBAに通う学生でした)。その社長から、以下のようなお話をお伺いしたのです。

・家業を継いだ時点では、会社の状況は決して良いものではなかった。
・人を雇おうにも知名度も低く、高い給料も出せない。
・それでも会社を変えていくためには優秀な人に来てもらうしかない。
・結局、そのために自分が出来たのは、「夢を語る」ことしか無かった。
・その「夢」に共感して入社してくれた新卒の社員たちが成長し、今や主力となって活躍してくれるようになっている。

(記憶を元に書いているので、詳細は異なっているかもしれませんが、話の筋は合っているはずです)

 さて、この「社長」は誰でしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう、星野リゾート社長の星野佳路さんです。

hoshinoresort.com

 当時は、リゾナーレ(小淵沢)、アルツ磐梯、アルファリゾート・トマムなどのリゾート再生案件を次々に引き受け、世間の注目を浴び始めていた頃です。その後の快進撃はみなさんご存じの通りだと思います。

 このように、自社の「理念」は、採用に際して非常に強力な武器であり、かつ他社との差別化要因としても有効です。しかも、理念を決めるのにはお金は掛かりません。日ごろ社長が考えていることを言語化、形式知化すれば良いのです。一旦理念が明確化されれば、社長と社員の間で、会社が目指す方向性の目線合わせも可能となります。そして、社員にとってその理念が日頃の行動の拠り所となり、「予言の自己成就」も期待できるようになります。

 ただし、「理念を示す」のは、そう簡単な話ではないのも事実です。

 先日、ある会社の社長に、「御社の社員はなぜ(他社でなく)御社を選んで働いているのですか?」と、質問したところ、

「それを説明するのは一番難しいかもしれない」

と、「ウーン」と考え込まれてしまいました。

 もちろん、「ウーン」の意味は、「考えが無い」という訳ではありません。社長にとって、漠然とした事業や会社に対する思いはあるはずで、それがまだご自身の中で言語化、明確化されていなかった。社長はそこに気付いたのです。

 私の友人でもある経営コンサルタントの藤田勝利さんも、

「「社員が前向きに、モチベーションを持って働けていない」と悩む会社は、「事業ビジョンや戦略」が曖昧な場合が多いです。」

という指摘をしています。

統合医療ならぬ「統合経営」〜会社の課題はつながっている〜 | PROJECT INITIATIVE Co.,ltd

 理念の有無が社員のモチベーションに大きく響くのです。既存の社員だけでなく、採用の応募者に対しても!

 ならば、ぜひ、堂々と大義名分を掲げて、採用活動を行いませんか?私はそれを「CSR採用」と呼んでいます。CSR採用とは、その企業において実現しようとしている社会への貢献を大義名分とし、それを前面に掲げて採用活動を行うことです。
CSR = Corporate Social Responsibility 「企業の社会的責任」)

 大義名分は「ありたい、目指す姿」なので、現時点でそれが出来ていなくても全く問題はありません。むしろそれよりも「真剣に目指す」姿が大事です。ただし、当然ながらそこにはTopの熱い想いが不可欠です(中途半端ではすぐに見透かされてしまいます)。

 結局、何事もに近道は無いのでしょう。お金を掛ける代わりに愚直に知恵を絞り、汗をかくことが重要です。CSR採用のあり方、進め方については、今後も引き続きお伝えしていこうと思います。


※参考
イケアの経営哲学「イケアウェイ」

www.ikea.com


イケアの価値観

www.ikea.com


イケアで働くということ

www.ikea.com

星野リゾート 企業情報

hoshinoresort.com


星野リゾート 採用情報

recruit.hoshinoresort.com


社長・星野佳路の履歴書

recruit.hoshinoresort.com