hrstrategist’s blog

組織人事ストラテジストのつぶやき、業務連絡など。。

メモは取るべき?取らないべき?

 こんにちは、組織人事ストラテジスト 新井 規夫です。
 
 嬉しいお知らせを一つ。

先日マーサ―ジャパンを退職されたばかりの前社長 古森 剛さんが立ち上げられた、株式会社CORESCOのWebサイトに、Partnerとして取り上げて頂きました。ありがとうございます!

www.coresco.net

 こういった形で、今後も共感できる方たちと協業をしていきたいと思いますので、皆さま、引き続きよろしくお願いいたします!

 

 さて、みなさんは、「メモを取る派」ですか、「取らない」派ですか?

 というのも、先日、新入社員向けの課題図書として良い本が無いか探している中で読んだ、佐々木常夫さんの「働く君に贈る25の言葉」(良書でした。新人向けにかなり使えると思います)の中で、「書くと覚える、覚えると使う、使うと身に付く。」というトピックがあったのです。

 著者の佐々木さんは「何でも記録するクセ」があるそうです。若い時に失敗して何でも記録するようにしたら、「書くと覚える」ことに気付いたとのこと。「メモを取る派」ですね。
 
 実は、私も同じく「書いて覚える」「メモを取る」派です。MTGではいつもメモを取ります。どうやらそれが目立ったのか、あるとき、私の異動の際の送別会で「新井はいつもメモしてるから」と、手書きメモを取る電子端末を頂いたこともあるくらいです。最近は議事録系はタブレット or ノートPC で取るのがメインですが、それでも目的別にメモを残すためのノート3冊は常に手放せません。
 
 そのようになった原点は20年前の新人時代にあります。最初に入った会社はホテル業で、新人研修で品川のシティホテルでベルボーイをやっていました。当時の上司がいつもノートにメモを取っていて、何かあった時に後から「〇日にこう言っていましたよ」などと電話でやり取りする姿(今ならeメールの履歴を残せば済むのでしょうが、当時は電話がメインなので「言った、言わない」というトラブルは今よりずっと多かったのです)を見て、「これだ」と思ったのがきっかけです。

 それから今までに紆余曲折があったのですが、ノートPCを社内外で常時携行するようになった3年ほど前より、ほぼ現在のスタイルに落ち着きました。

 手書きとキーボード打ち込みでも、一長一短があります。「記憶」が目的であれば手書きが上です。ノートに絵を描いたりもできますし、書いたものを画像として認識することができます。人の記憶は何かと関連付けをした方が忘れにくいそうです。一方で、キーボードで打つことにより電子化すれば、後からの検索が圧倒的に容易になります。よって記録が目的であれば後者が有利ですね。私自身は最近はキーボードで打ったものを読み返して記憶に定着させるプロセスを意識的に取るようにしています。メモから議事録を起こしたりするのは良いですね。

 ところが、一方で、「メモを取らない」方式を主張する流派(笑)がいます。

 Googleで、「メモを取らない」「メモを取るな」などと検索すると、そのような主張が沢山出てきます。「メモは取るな、集中して聞いたほうが記憶に残る」と。
 
 私自身は「メモを取る」派だったので、そのような主張にはずっと違和感を覚えていたのですが(「取らない」派の方、申し訳ございません(笑))、ある時に気づきました。「世の中には2種類の人がいるのではないか」と。
 
 楽天時代のある上司は典型的な「聞いて覚える」「メモを取らない」派でした。MTGなどで話した内容などは驚くほど(怖いくらい)覚えている(もちろん、自分でメモなど取っていません)のです。

 おそらくその方の脳は、書かれたものを読むのでなく、声の会話でやり取りすることで記憶に定着するシステムなのではないかと思います。専門家でないので詳しいメカニズムは分からないのですが、「2種類の人がいる」というのが、おそらく事実かと思います。いや、「書いても聞いても覚えない」人を入れると3種類かもしれません(笑)。

 要するに、自分の常識、やり方をそのまま他人に押し付けてはいけないのですね。人それぞれに適したやり方があるはずで、それを頭ごなしに否定してはいけません。私自身も、ついつい自分の物差しで判断してしまいがちなので、日頃から気を付けないといけないと思ってます。

 なお、自分がどちらのタイプかは若いうちは分からないかもしれませんが、その時はとりあえずメモは取っておくことをお勧めします。「記憶」は残らなくても、少なくとも「記録」は残りますからねー。

 では、今週もよろしくお願いいたします。Have a nice day!