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組織人事ストラテジストのつぶやき、業務連絡など。。

明けましておめでとうございます & 松下幸之助氏の「商売心得帖」より「人の集め方」を学んだ話

 明けましておめでとうございます。組織人事ストラテジスト 新井 規夫です。

 年末年始の連休を皆さまはどのように過ごされたでしょうか。私は年末に、福島県三春に「岩盤浴」に行ってきました。昨年は海外長期出張帰りで行けなかったので2年ぶりの来訪でしたが、我が家では(振り返ると)2008年以来、毎年末の恒例行事となっております。

 「湯治」というと、のんびり、ゆっくりとした(楽しそうな)イメージですが、岩盤浴の場合は、5時間毎にサウナのような高温の部屋の中で30分~40分程度、大汗をかきながらひたすら耐えるという、どちらかというと修行に近いものです。実は、私自身は効能の実感がある訳ではないのですが(妻には効いているようです)、前後合わせて厄年の3年間を含め、目立った大病をしなかったのも、実は岩盤浴のお蔭なのかもしれませんね。

 それ以外には、特に目立った外出もせず(スキーも行かず)、ひたすら図書館から借りた本と積ん読在庫の本の山を消化する読書三昧のお正月でした。

 そのような中で、積読の山から抜き出して読んだ本が、松下幸之助氏の著書、「商売心得帖」でした。

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 ブックオフでいつか買ってしばらく放置していたのですが、厚さも手頃だったこともあり、今回読んでみたところ、なかなか面白かったです。

 初版は1973年で、どちらかというと、個人商店の店主(例えばかつての「ナショナルショップ」のような)を対象に書かれている「心得」のようですが、それに限らずより基本的なビジネスに対する姿勢について語られているように感じました。

 その中でも今回ご紹介したいのは、「第二章 人事の心得いろいろ」の冒頭にある「人を集める第一歩とは」という文章です。まずは以下を読んでみて下さい。

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「さしあたり人をどうして採用するかという問題です。日本で中学校を出て、高等学校を出て就職する人は、何万人とあるわけです。あなたの店は何万人も要りません。だから採ろうと思ったら採れないことはありません。」

「しかし、そのためには、あなたの店に何らかの魅力がなかったらいけないと思います。あなたの店にはやはり一つの魅力を生み出すことが、まず先決問題でしょう。」

「今日では給料ということも一つの魅力でしょう。しかしそれだけではいけません。」

「(自分の知人や学校の先生が)卒業生に対して、『あそこへ君行ったらどうだ。何となく向こうのおやっさんは君、ええおやっさんだよ』というようにいわせるものを、あなた自身が持たなくてはいけません。」

「そういう魅力がなければ、やはり人は集まらないと思います。そういうものを持たずして、人を集めることは、もう今日ではむずかしくなってきています。」
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 ここでの幸之助氏のメッセージを要約すれば、

「人を集めるには、給料だけではなく、自分(経営者)自身に魅力が無ければいけない」

ということになるでしょう。応募者から選んでもらうための魅力、選んでもらう理由が自身(会社にも、経営者にも)に無いとダメであり、まずは「魅力ある経営者(会社)」を目指す(と誓う)のが「人を集める第一歩」だぞ、ということなのでしょう。

 なお、幸之助氏は「魅力」の中身についてはここで具体的に述べていません。おそらく、経営者一人ひとりで強みや魅力は異なるので、それを一元的にまとめて「こうだ!」と述べることをあえてせず、それぞれが真剣に「自分の魅力は何か」を自分自身で考えてもらおうとした意味合いも含まれているのではないかという気がします。

 という訳で、自身の魅力、自社の魅力をどう捉え、扱っていくかは以前にもこのブログで取り上げたことがありましたが(ぜひこちらもご一読を)、個々の経営者が真剣に考えるべき重要な課題であるという事を、この本を読むことで改めて認識することができました。

※以前のエントリもぜひご一読ください。

コストゼロで実現する究極の採用戦略は「CSR採用」である - hrstrategist’s blog

 では、今年も引き続きよろしくお願いいたします。Have a nice day!