「王様のレストラン」とチームワークの話
おはようございます。組織人事ストラテジスト 新井 規夫です。本日も東京地方は快晴、よい具合(?)に冷えています。そういえば、今シーズンは家でまだ暖房を使っていないことに気付きました。壊れないように動かさないといけませんね(笑)。
さて、BSフジで1月より、「王様のレストラン」が再放送されています。
三谷幸喜氏の代表作であり、歴史的傑作ドラマです。1995年に放映された当時、私はホテル業の会社に勤めており、研修でフレンチのレストランのサービスを経験したこともあり(ソムリエナイフでワインも抜けます)、毎週楽しみに見ていました。
このドラマ、ただ見ているだけでも楽しいのですが、実は組織のチームビルディングのケースとしても非常に参考になる、秀逸な作品です。そして、実際に、このドラマを題材とした「経営学入門」の本も出ているくらいです。
絶版になっているようですが、今なら古本がかなり安く出ているようなので、興味があればぜひ手に取ってみて下さい。
ストーリーについてはご存知の方も多いと思いますが、落ちぶれた高級フレンチレストランに「ベル・エキップ」に、ずぶの素人である新しいオーナーと、「伝説のギャルソン」が現れ、レストランを立て直していくという話です。立て直しの過程でさまざまな笑いと涙のエピソードが展開されるのですが、ドラマの中での重要なポイントは、プロ意識もやる気も低いレストランのスタッフたちが、さりげないきっかけを元に、いかに意識を変え、自信を持ち、プロフェッショナルとして成長していくか、その姿が描かれていることです。
実は、このドラマについては以前にこのBlogで取り上げたことがあります。テーマは、「チームワークとは何か?」でした。チームワークの意味について3回に分けて書いています。ぜひこちらの記事もご一読ください。お時間は取らせませんので(笑)。
「チームワーク」の意味とは?(1) - hrstrategist’s blog
「チームワーク」の意味とは?(2) - hrstrategist’s blog
「チームワーク」の意味とは?(3) - hrstrategist’s blog
上記のエントリで、チームワークについて私は以下のように定義しました。
「「チームのメンバー同士がしっかりコミュニケ―ションを取れている状態で、かつ一人ひとりが自らの強みを生かし、責任感を持って役割を果たし、かつその姿勢・振舞いが周囲に良い影響を与え合っている」状態が「良いチームワーク」であり、そのような組織では個別の力以上のシナジーが働き、高い業績に繋がるということですね。ただメンバー同士が「仲良し」なだけではダメだということです。」
「ベル・エキップ」のスタッフたちは、紆余曲折を経て最終的に「良いチームワーク」を実現しました。もちろん、これはドラマならではの予定調和ではあるものの、「良いチーム」が出来上がるまでの、各回における出演者同士のコミュニケーション(手本になるものも、反面教師となる者もあります)を元ネタとして、毎週月曜(「酒場放浪記」のあと)にチームワーク、チームビルディングについて考えてみるのも良いのではないでしょうか。
では、Have a nice day!